親権欲しさの放火で子ども6人殺害、英国
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【2月13日 AFP】昨年英国で夫と別の女性との間にできた子ども4人の親権欲しさにその女性を放火犯に仕立てようと家に放火した結果、他の2人を含む子ども6人を焼死させた夫婦の公判が12日、開始された。
事件は2012年5月11日早朝、ミック・フィルポット(Mick Philpott)被告(56)と妻のメイリード・フィルポット(Mairead Philpott)被告(31)がイングランド中部ダービー(Derby)の自宅に放火し、フィルポット被告を父親とする子ども6人が死亡したもの。両被告は過失致死罪など6つの罪を否定している。
裁判の冒頭、火が家全体に回り、半狂乱となった被告夫婦がかけた緊急通報の録音が流されると、ミック・フィルポット被告はすすり泣きながら被告席から離れようとした。音声にはメイリード・フィルポット被告の叫び声とともに、声を詰まらせながら電話交換手に「中に入れないんだ」と語るミック被告の声が録音されていた。
家の中に残されていた5~13歳の子ども6人を近所の人たちが助けようとしたが、煙と炎の勢いが強く子どもたちは焼死体で見つかった。
公判ではまた事件当日にミック被告が、元愛人のリサ・ウィリス(Lisa Willis)さんとの間にできた子どもがどちらと一緒に住むかを話し合うため、裁判所に出頭する予定だったことが明らかにされた。検察によると事件前、ミック被告は家族ともどもウィリスさんから脅迫されていると何度も警察に訴えていた。
ウィリスさんと被告夫婦は同じ家で、ミック被告を父親とする子ども10人と全員一緒に住んでいたという。さらにウィリスさんと別の男性との間にできた子ども1人も一緒だったという。しかし、事件の3か月前にウィリスさんはミック被告との関係を絶ち、自分が産んだ子どもたちを連れて出て行っていた。
事件の2週間前にミック容疑者が複数の友人の前で、ウィリスさんから子どもたちを取り返す計画があると語っていたことも明らかになった。また事件後に搬送された病院では、ミック被告が「こんな終わりになるはずじゃなかった」と嘆いている言葉が聞かれている。
検察側は、ウィリスさんを「放火犯に仕立てあげる計画だった」と述べ、しかし「その計画が極めてひどい失敗に終わったことは明白だ」と述べた。(c)AFP
事件は2012年5月11日早朝、ミック・フィルポット(Mick Philpott)被告(56)と妻のメイリード・フィルポット(Mairead Philpott)被告(31)がイングランド中部ダービー(Derby)の自宅に放火し、フィルポット被告を父親とする子ども6人が死亡したもの。両被告は過失致死罪など6つの罪を否定している。
裁判の冒頭、火が家全体に回り、半狂乱となった被告夫婦がかけた緊急通報の録音が流されると、ミック・フィルポット被告はすすり泣きながら被告席から離れようとした。音声にはメイリード・フィルポット被告の叫び声とともに、声を詰まらせながら電話交換手に「中に入れないんだ」と語るミック被告の声が録音されていた。
家の中に残されていた5~13歳の子ども6人を近所の人たちが助けようとしたが、煙と炎の勢いが強く子どもたちは焼死体で見つかった。
公判ではまた事件当日にミック被告が、元愛人のリサ・ウィリス(Lisa Willis)さんとの間にできた子どもがどちらと一緒に住むかを話し合うため、裁判所に出頭する予定だったことが明らかにされた。検察によると事件前、ミック被告は家族ともどもウィリスさんから脅迫されていると何度も警察に訴えていた。
ウィリスさんと被告夫婦は同じ家で、ミック被告を父親とする子ども10人と全員一緒に住んでいたという。さらにウィリスさんと別の男性との間にできた子ども1人も一緒だったという。しかし、事件の3か月前にウィリスさんはミック被告との関係を絶ち、自分が産んだ子どもたちを連れて出て行っていた。
事件の2週間前にミック容疑者が複数の友人の前で、ウィリスさんから子どもたちを取り返す計画があると語っていたことも明らかになった。また事件後に搬送された病院では、ミック被告が「こんな終わりになるはずじゃなかった」と嘆いている言葉が聞かれている。
検察側は、ウィリスさんを「放火犯に仕立てあげる計画だった」と述べ、しかし「その計画が極めてひどい失敗に終わったことは明白だ」と述べた。(c)AFP