酸かけられたボリショイ・バレエ監督、犯人に心当たり
このニュースをシェア
【2月5日 AFP】何者かに酸性の液体をかけられ顔や目に大けがをしたロシアの名門ボリショイ・バレエ団(Bolshoi Ballet)の芸術監督セルゲイ・フィーリン(Sergei Filin)氏(42)が4日、視力回復に向けた治療のためモスクワ(Moscow)からドイツへと出発した。
2年前からボリショイ・バレエ団の芸術監督を務めるフィーリン氏は、病院前に集まった報道陣に「気分はいい。素晴らしい気分といえるくらいだ。もう少し目がよく見えさえすれば」と語り、「時々目を開いてはみるが、せいぜい物があることが分かるか洗ったりできる程度で、よく見えるといったことはない」と述べた。サングラスを着用し、夫人に付き添われて病院を後にしたフィーリン氏の顔は腫れあがり、若きバレエダンサーだった頃の面影はなかった。
先月17日に何者かに酸性の液体をかけられ病院に急送されて以来、フィーリン氏はすでに目の手術を5回受けている。
フィーリン氏は3日に放送された露テレビでのインタビューで、犯行の動機は仕事絡みで、事件の背後にいる人物に心当たりがあると語った。「誰がやったのか。その答えは私の心の奥にある」と述べたうえで、「それは私の見方であり私の想像の範囲内のこと。今のところは、あくまでも私自身にはそう思えるという段階だ」とも付け加えている。
また、自身を襲った覆面姿の男についても、事件の首謀者に命令されて実行したに過ぎないとし、「わたしに瓶入りの酸をかけた人物と、それをやらせた人間たちは全く異なる種の人間であることは明らかだ」と述べた。(c)AFP/Anna MALPAS
2年前からボリショイ・バレエ団の芸術監督を務めるフィーリン氏は、病院前に集まった報道陣に「気分はいい。素晴らしい気分といえるくらいだ。もう少し目がよく見えさえすれば」と語り、「時々目を開いてはみるが、せいぜい物があることが分かるか洗ったりできる程度で、よく見えるといったことはない」と述べた。サングラスを着用し、夫人に付き添われて病院を後にしたフィーリン氏の顔は腫れあがり、若きバレエダンサーだった頃の面影はなかった。
先月17日に何者かに酸性の液体をかけられ病院に急送されて以来、フィーリン氏はすでに目の手術を5回受けている。
フィーリン氏は3日に放送された露テレビでのインタビューで、犯行の動機は仕事絡みで、事件の背後にいる人物に心当たりがあると語った。「誰がやったのか。その答えは私の心の奥にある」と述べたうえで、「それは私の見方であり私の想像の範囲内のこと。今のところは、あくまでも私自身にはそう思えるという段階だ」とも付け加えている。
また、自身を襲った覆面姿の男についても、事件の首謀者に命令されて実行したに過ぎないとし、「わたしに瓶入りの酸をかけた人物と、それをやらせた人間たちは全く異なる種の人間であることは明らかだ」と述べた。(c)AFP/Anna MALPAS