【2月5日 AFP】米南部アラバマ(Alabama)州ミッドランドシティ(Midland City)で前月末に男がスクールバスを襲撃して5歳の男児を人質にとっていた事件で、米連邦捜査局(FBI)は4日午後(日本時間5日早朝)男が立てこもっていた地下壕(ごう)に突入し、男児を無事保護した。男は死亡した。FBIが4日発表した。

 元トラック運転手でベトナム帰還兵のジミー・リー・ダイクス(Jimmy Lee Dykes)容疑者(65)は前月29日、スクールバスを襲って運転手を射殺し、男児を連れて自宅敷地内の地下壕に立てこもっていた。

 FBIの説明によると、警察はダイクス容疑者に投降するよう説得を続けたが同容疑者は拒否。説得が行き詰まった上、ダイクス容疑者が銃を手にしていることも分かって男児に危険が及ぶ恐れがあったことから、FBIは事件発生からほぼ1週間後の4日午後に地下壕への突入を決行し、男児を保護した。この際に容疑者は死亡したという。

 男児に外傷などは見られなかったが、現在地元の病院で手当てを受けている。ダイクス容疑者が事件を起こした動機は不明。(c)AFP