ロシアの有力マフィア首領、モスクワで暗殺
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【1月17日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)中心部で16日、同国で最も大きな影響力を持つマフィアの首領の1人とされていた人物が、レストランの外で何者かに銃撃されて死亡した。殺し屋による犯行とみられ、ロシアで1990年代に激化していたマフィア間の縄張り争いの再来を懸念する声も上がっている。
通称「ハサンおじいさん(Grandpa Hassan)」として知られていたアスラン・ウソヤン(Aslan Usoyan)元受刑者(75)は、クレムリン(Kremlin)宮殿から約1.5キロ離れたレストランを出たところを狙撃された。発射された銃弾は1発のみで、ウソヤン元受刑者は病院に運ばれる途中に死亡した。警察によると、狙撃により通行人の女性1人もけがをし、現在病院で治療を受けている。
ウソヤン元受刑者は旧ソ連時代に最も大きな影響力を持っていた犯罪者とされ、1984年には偽造金貨を販売した罪で禁錮15年の有罪判決を受けたが1991年に釈放された。2010年9月にもモスクワで暗殺未遂事件が発生したが、一命を取り留めていた。
高齢ながらも強大な影響力を持っていたウソヤン元受刑者が暗殺されたことで、前例がないほど激しい縄張り争いや暴力事件を引き起こす可能性を懸念する声も上がっている。
マフィア同士の縄張り争いに絡んだ殺し屋による契約殺人は1990年代に比べると劇的に減っているが、首都モスクワでは今でも時折発生している。(c)AFP/Maria ANTONOVA
通称「ハサンおじいさん(Grandpa Hassan)」として知られていたアスラン・ウソヤン(Aslan Usoyan)元受刑者(75)は、クレムリン(Kremlin)宮殿から約1.5キロ離れたレストランを出たところを狙撃された。発射された銃弾は1発のみで、ウソヤン元受刑者は病院に運ばれる途中に死亡した。警察によると、狙撃により通行人の女性1人もけがをし、現在病院で治療を受けている。
ウソヤン元受刑者は旧ソ連時代に最も大きな影響力を持っていた犯罪者とされ、1984年には偽造金貨を販売した罪で禁錮15年の有罪判決を受けたが1991年に釈放された。2010年9月にもモスクワで暗殺未遂事件が発生したが、一命を取り留めていた。
高齢ながらも強大な影響力を持っていたウソヤン元受刑者が暗殺されたことで、前例がないほど激しい縄張り争いや暴力事件を引き起こす可能性を懸念する声も上がっている。
マフィア同士の縄張り争いに絡んだ殺し屋による契約殺人は1990年代に比べると劇的に減っているが、首都モスクワでは今でも時折発生している。(c)AFP/Maria ANTONOVA