【1月11日 AFP】フランス南西部バスク(Basque)地方の村ユスタリツ(Ustaritz)の小学校で、両親が給食費を滞納したとして、女子児童(5)が昼食時に学校のカフェテリアから女性警察官に連れ去さられるという出来事があった。あまりにひどいと警察に批判が集中している。

 学校関係者によると、女子児童が刑務所に入れられてしまうと思い込んだ友人たちは激しく動揺したという。校長が「子供をこのような形で拘束すべきではない」と述べた他、ヴァンサン・ペイヨン(Vincent Peillon)国民教育相もこの動きを「暴力」と非難した。

 カフェテリアを運営する地元の当局者は、女子児童の母親が1年以上にわたって給食費を払わず、170ユーロ(約2万円)を滞納したとして警察に介入を命じた。村長は、この出来事は遺憾だとしながらも、別居している女子児童の両親には何度も支払いを求めてきたと語った。

 警察の労働組合のスポークスマンは、村長から直接介入を命じられ、拒否すれば職を失う恐れもあったと述べて関与した警察官を擁護した。(c)AFP