【1月11日 AFP】米カリフォルニア(California)州タフト(Taft)のタフトユニオン高校(Taft Union High School)で10日午前9時(日本時間11日午前2時)ごろ、ショットガンを持った16歳の生徒が教室に入り、別の生徒1人を撃って負傷させた。米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)が報じた。

 もう1人の生徒も撃たれたが弾は外れ、発砲後に教師とスーパーバイザー(指導教員)の2人が銃を撃った生徒と話し合った。発砲から約20分後にこの生徒の身柄は確保され、28人のクラスの残りの生徒は無事に教室を出た。

 事件を受けて同校は、中にいた人を避難させた上で閉鎖され、捜査が行われている。ロサンゼルス・タイムズによると、地元のABCテレビ系列局は同校のクローゼットに隠れていた人から電話を受けたと報じた。 

 タフトはロサンゼルスから北に約190キロの町。タフトがあるカーン郡(Kern County)のドウニー・ヤングブラッド(Donny Youngblood)保安官によると、負傷した生徒は航空機で病院に搬送されたが重体。

 ヤングブラッド保安官は、「問題の生徒はまだショットガンを持っていたが、教師と指導教員の2人は現場にとどまり、会話することによって問題の生徒の気をそらせて、他の生徒たちを教室から出すことに成功し、最終的に問題の生徒は投降した」と報道陣に述べた。「教師ら2人の行為が英雄的だったのは言うまでもない」

(c)AFP