【1月6日 AFP】米コロラド(Colorado)州オーロラ(Aurora)市で5日、銃を持った男が住宅に立てこもり、警察との銃撃戦の末、死亡する事件が発生した。オーロラでは昨年7月、映画館での銃乱射事件があったばかりだ。

 オーロラ市警察の声明によると、現場の住宅から逃げ出した女性の通報を受けて警官らが駆けつけたところ、銃を持った男がこの家に立てこもっていた。電話やメガホンで投降を呼び掛けたものの、男はこれに応じず、電話を一方的に切るなど説明のつかない行動を取ったため、警察は特殊部隊(SWAT)を投入。現場に装甲車を配備し、催涙ガスを使うなどしたが、男は警察に従わなかった。

 また、男は家の外に向かって複数回にわたり発砲したが、警察車両に命中しただけで警官に負傷者は出なかった。警察が交渉中に、犯人に向かって発砲することはなかったという。

 同日午前9時すぎ、男が建物2階の窓付近に姿を見せ、警官に向かって再び発砲したことから、警察がこれに応戦。そのうち1発が男に当たったとみられる。その後、住宅に踏み込んだ警察は男の死亡を確認。ほかに男性2人と女性1人の遺体を発見した。犠牲者の身元はまだ確認されておらず、警察が調査を行っている。

 オーロラでは昨年7月、映画『バットマン(Batman)』シリーズの『ダークナイト・ライジング(The Dark Knight Rises)』を上映中だった映画館で乱射事件が発生。観客など12人が死亡し、58人が負傷する事件が起きた。(c)AFP