ブラジル刑務所の「運び屋」ネコ、看守に捕まる
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【1月6日 AFP】ブラジル北東部アラゴアス(Alagoas)の刑務所で5日、携帯電話やトンネルを掘るための道具など、刑務所内への持ち込みが禁止されている物を運び、受刑者に届けていたネコが捕獲された。
日刊紙オ・グロボ(O Globo)に看守長のマルセロ・アヴェリノ(Marcelo Avelino)氏が語ったところによると、「ネコを見かけた看守の1人が、何か変だと思い、その様子を注意深くうかがった」。すると、ネコの体にバッグが縛り付けられているのに気付いたため、バッグの中を確認すると、ナイフとドリルの部品が出てきたという。コンクリートに穴を空け、トンネルを掘るための道具だった。また、携帯電話と充電器も入っていた。ネコはこれ以前にも、繰り返しこの刑務所に出入りするところを目撃されていた。
看守組合のルイス・デ・オリベイラ・ソウザ(Luiz de Oliveira Souza)委員長はインターネットのニュースサイト、G1に対し、このネコを育てたのは受刑者たちで、面会にくる親戚らがたびたび、このネコを家に連れ帰っていたと話した。外部から刑務所に物を持ち帰るようネコを訓練した「受刑者たちの新たな戦術に、非常に驚いている」という。(c)AFP