【12月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)州ウェブスター(Webster)の火災現場で24日に起きた銃撃事件で、消防士2人を射殺した後に自殺した容疑者の男が、自分が最も好きなことは殺人だと書かれたメモを残していたことが、25日の警察当局の発表で分かった。

 ウェブスター警察のジェラルド・ピカリング(Gerald Pickering)署長によると、ウィリアム・スペングラー(William Spengler)容疑者(62)が残したメモには「近所の家をどれだけ焼き払うことができるか試し、私が最も好きなこと──殺人──を実行するための準備をしなければいけない」と書かれていた。タイプライターで書かれたメモは2~3ページにわたっていたというが、その全容は公表されていない。

 また当局は、火災現場からスペングラー容疑者と同居していた女性のきょうだい1人のものとみられる遺体の一部を発見したと発表した。検視官が現在、身元の確認を行っている。

 スペングラー容疑者は、消防士をおびき出すためにこの建物と車1台に放火したとみられている。ピカリング署長によると、現場では別の消防士2人も重傷を負い、搬送先の病院で手術を受けた。現在の状態は安定しているという。また、警察官1人も負傷して治療を受けた。

 ピカリング署長によれば、スペングラー容疑者はスミス&ウェッソン(Smith & Wesson)社製38口径リボルバー、モスバーグ(Mossberg)社製12番径ポンプ・アクション式ショットガンに加え、先日コネティカット(Connecticut)州の小学校で26人が犠牲になったのと同じ軍用タイプのブッシュマスター(Bushmaster)社製.223口径アサルトライフルの銃3丁と「兵器庫」並みの弾薬を持っていた。

 警察によるとスペングラー容疑者は1980年に祖母を殺害した罪で有罪判決を受け、17年にわたり服役していた。(c)AFP