【12月20日 AFP】(一部更新)中国中央テレビ(CCTV)によると、中国当局は20日までに、「終末論」を掲げて共産党支配に異議を唱えるキリスト教系宗教集団「全能神」の関係者1000人近くの身柄を拘束した。同教団は古代マヤ暦に基づく終末論を広め、共産主義の「赤い竜」を殺せと信者らに呼び掛けていたとされる。

 京華時報(Beijing Times)によると、警察当局は前週から中国各地で「邪教」の取り締まりを実施。南西部・貴州(Guizhou)省ではこれまでに信徒350人以上が拘束され、北西部・青海(Qinghai)省でも400人以上が「不法集会」を行ったとして拘束された。その他の地域でも教団関係者が拘束されているという。

 国営紙の環球時報(Global Times)によると、同教団は21日から3日間にわたり「暗黒の日々」が続くと予言し、中国共産党を意味する「巨大な赤い竜」を倒せと呼び掛けていた。また、「女性のイエス」が統べる新しい時代が既に到来しており、世界は津波と地震に襲われるだろうとも唱えていた。(c)AFP