【11月30日 AFP】オーストラリア北部ダーウィン(Darwin)にあるクーナワラ海軍基地(HMAS Coonawarra)で30日未明、停泊していた哨戒艇に何者かが侵入し、船内にいた乗組員1人を縛り武器を盗んで逃走する事件があった。

 豪国防省の発表によると、船内の武器庫からは多数の武器が盗まれた。盗まれた武器の具体的な種類は明らかにされていないが、メディア報道によるとオーストラリア海軍のアーミデール級哨戒艇には通常、機関銃や突撃銃、散弾銃、9ミリ経口拳銃、弾薬などが配備されているという。

 オーストラリア放送協会(ABC)の報道では、侵入者は1人で銃で武装しており、見張りで船内に残っていた乗組員を縛り上げて武器を奪ったとされている。

 一方、警察発表によると盗まれたのは連射式散弾銃2丁と拳銃12丁。侵入者は目出し帽をかぶり軍隊風の衣服を着ており、侵入した哨戒艇に関してよく知っていたとみられる。侵入者が陸と海のどちらから船内に入ったのかは不明。乗組員は自ら縛られたケーブルをほどいて、警察に通報したという。

 事件が起きた海軍基地はその後、立ち入りが厳重に制限されているという。(c)AFP