【11月23日 AFP】イスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)で21日のラッシュアワーにバスが爆破され29人が負傷した事件で、同国の治安機関シンベト(Shin Bet)は22日、この事件を計画した複数の容疑者を逮捕したと発表した。

 シンベトによると、容疑者らは事件から数時間後にヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)の近くで逮捕されたという。

 容疑者らはイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)およびイスラム聖戦(Islamic Jihad)と関係があり、取り調べの中でイスラエル人を狙った攻撃を計画して爆弾を準備し、テルアビブをその目標として選んだことや、実行犯としてテルアビブに近いアラブ人の村からアラブ系イスラエル人1人を選んでいたことを認めたという。

 現場は「キリヤ(Kiriya)」と呼ばれるイスラエル国防省のビルの近く。事件当時はガザ地区(Gaza Strip)の武装勢力に対するイスラエルによる空爆と、ガザ地区からイスラエルに向けたロケット弾攻撃が続いていたが、21日午後7時(日本時間22日午前4時)にイスラエルとハマスの間で停戦が発効した。

 テルアビブでバスが爆弾で攻撃されたのは2006年4月以来だった。2011年にはエルサレム(Jerusalem)のバス停で起きた爆発でバスが破壊され、英国人観光客1人が死亡し、30人が負傷したことがある。(c)AFP