【11月15日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で2日、満員の映画館で上映ホール外から発砲された銃弾に当たった10歳の少年が死亡した。

 13日の当局発表によると事件当時、映画館ではディズニー(Disney)映画『シュガー・ラッシュ(Wreck-It Ralph)』を上映中だった。映画館が位置するのは犯罪の多いイスタパラパ(Iztapalapa)地区。市検察当局は12日夜まで事件を公表しなかった。

 少年の父親や映画館チェーン「シネポリス(Cinepolis)」側は、誰も銃声を聞いておらず、銃口の火花を目撃した者もいないと証言したが、捜査当局は当初、映画館内から発砲があったとみていた。

 しかし13日になって、市検察当局は、映画館の天井に2つの穴が見つかったと発表。また、少年の頭部から見つかった直径9ミリの弾丸と同口径の弾丸が床から発見されたことを明らかにした。

 これに先立ち、少年の父親は地元ラジオに対し、映画が始まってから15分程度経ったころ、何かがうなりを立てて耳元を通過したのを感じ、その後、息子が身もだえしたと語っていた。(c)AFP