米アリゾナ銃乱射事件被告に「7つの終身刑」、撃たれた議員も傍聴
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【11月9日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州トゥーソン(Tucson)で2011年1月に民主党のガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)下院議員(当時)を殺そうと銃を乱射し、6人を殺害したジャレッド・ロフナー(Jared Loughner)被告(23)に対し、同州の裁判所は8日、「7つの終身刑と禁錮140年」を言い渡した。実質的には仮釈放なしの終身刑となる。
ラリー・バーンズ(Larry Burns)裁判長は、7つの終身刑のうち6つは6人の殺害について、残る1つはギフォード氏殺人未遂に対するものだと説明。地元テレビ局に対し「犠牲となった1人1人(の命)はかけがえがない。(刑は)それぞれの犠牲者の人生を表すものだ。彼は2度と刑務所から出ることも、銃を取ることもできない」と述べた。
■「暗殺者」と初めて対面
この日の法廷には、至近距離で頭部を撃たれ重傷を負いながら奇跡的に回復したギフォーズ元議員も傍聴に訪れ、生き残った他の被害者らと共に事件後初めてロフナー被告と対面した。
被害者や犠牲者の遺族は法廷で代わる代わるロフナー被告に向かって発言したが、被告はほとんど感情を表に出さなかった。
ギフォード氏に代わって発言した夫で宇宙飛行士のマーク・ケリー(Mark Kelly)氏は、用意してあった言葉を読み上げた。「あなたは彼女の頭には銃弾を撃ち込んだかもしれないが、彼女の精神をくじきはしなかった」
「以前は得意だったことをするために、彼女にとって毎日が闘いの連続だ。ガビー(ギフォード元議員)は、あなたがあの日奪った彼女の人生と今の人生をどんなにか取り替えたいだろう。あなたは自分自身の人生と同じくらい暗く邪悪な世界を私たち全員の前に作り出そうとした。けれどずっと覚えておくがいい。負けたのはあなただ」
事件はギフォーズ議員がスーパーマーケット前で行っていた支持者との集会中に起き、連邦判事や9歳の少女を含む6人が死亡、12人が負傷した。(c)AFP/Michael Thurston
ラリー・バーンズ(Larry Burns)裁判長は、7つの終身刑のうち6つは6人の殺害について、残る1つはギフォード氏殺人未遂に対するものだと説明。地元テレビ局に対し「犠牲となった1人1人(の命)はかけがえがない。(刑は)それぞれの犠牲者の人生を表すものだ。彼は2度と刑務所から出ることも、銃を取ることもできない」と述べた。
■「暗殺者」と初めて対面
この日の法廷には、至近距離で頭部を撃たれ重傷を負いながら奇跡的に回復したギフォーズ元議員も傍聴に訪れ、生き残った他の被害者らと共に事件後初めてロフナー被告と対面した。
被害者や犠牲者の遺族は法廷で代わる代わるロフナー被告に向かって発言したが、被告はほとんど感情を表に出さなかった。
ギフォード氏に代わって発言した夫で宇宙飛行士のマーク・ケリー(Mark Kelly)氏は、用意してあった言葉を読み上げた。「あなたは彼女の頭には銃弾を撃ち込んだかもしれないが、彼女の精神をくじきはしなかった」
「以前は得意だったことをするために、彼女にとって毎日が闘いの連続だ。ガビー(ギフォード元議員)は、あなたがあの日奪った彼女の人生と今の人生をどんなにか取り替えたいだろう。あなたは自分自身の人生と同じくらい暗く邪悪な世界を私たち全員の前に作り出そうとした。けれどずっと覚えておくがいい。負けたのはあなただ」
事件はギフォーズ議員がスーパーマーケット前で行っていた支持者との集会中に起き、連邦判事や9歳の少女を含む6人が死亡、12人が負傷した。(c)AFP/Michael Thurston