【10月26日 AFP】(一部更新)米ニューヨーク市警(New York Police Department)の現職の男性警察官が、100人もの女性を誘拐し体をオーブンや直火で焼いて食べる計画を立てたとして逮捕された。米連邦当局が25日、発表した。

 逮捕されたのはジルベルト・バーレ(Gilberto Valle)容疑者(28)で、パソコンを通じて「女性を誘拐し、体を調理して食べる」計画への参加を呼びかけていた。

 2人はクロロホルムで犠牲者の意識を奪い、バーレ容疑者の自宅キッチンに連れ込むことを計画。このキッチンにあるオーブンについて、バーレ容疑者は「脚を折り曲げれば」女性の体には十分なサイズだと言ったという。

 バーレ容疑者はニューヨーク・クイーンズ(Queens)地区にある自宅で24日に逮捕された。報道によれば、容疑者はハーレム(Harlem)地区の駐在警察官だという。

 計画の共謀者とされる証人は罪に問われていない。マンハッタン(Manhattan)地区連邦検事局は複数の共謀者がいるとしているが、他の共謀者に関する情報も明かされていない。

■警察データベース悪用か、既に女性1人と会う

 今年9月、犯行を持ちかけられた1人が、米連邦捜査局(FBI)にバーレ容疑者を告発したことから、同容疑者が数か月にわたり、自宅パソコンから電子メールやインスタントメッセージで仲間と計画を練っていたことが分かった。

 パソコン内からは少なくとも100人の女性の名前や写真を集めたファイルが見つかった。住所などの個人情報が記載されている場合も多かったという。リスト作成には警察内部のデータベースが違法に利用された疑いがある。

 実際に犠牲になった女性はいないとみられるが、FBIによればバーレ容疑者は既に犠牲者候補の女性1人とレストランで実際に会っていたという。(c)AFP/Sebastian Smith