【10月24日 AFP】米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)は23日、ルイジアナ(Louisiana)州ウィンズボロ(Winnsboro)市の公園で21日夜に発生したヘイトクライム(憎悪犯罪)について、実際には被害者の自作自演とみられることを明らかにした。

 同州のFBI支局のカイル・ハンラハン(Kyle Hanrahan)氏はAFPに対し、被害者とされた黒人女性、シャーミーカ・モフィット(Sharmeka Moffitt)さん(20)は、引火性の液体をかぶって「自ら体に火を付けたとみられる」と説明した。

 モフィットさんの車に書かれていた、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan)」を示す「KKK」の落書きも、彼女が歯磨き粉を使って自分で書いたとみられている。

 重度のやけどを負ったモフィットさんは、現在も危篤状態だ。

 この事件は、ウィンズボロ市内の公園で白いフードを被った男3人に襲撃され、火をつけられたとモフィットさんが警察に通報したもの。当初はヘイトクライムの可能性が疑われたことから、地元警察がFBIに捜査の支援を要請していた。(c)AFP