【10月18日 AFP】英国で、視覚障害者の男性が持つ白い杖(つえ)を「サムライの刀」と見間違えた警察官が、スタンガンの一種「テーザー銃」で男性を撃つ事件が起きた。イングランド北西部ランカシャー(Lancashire)州警察が17日、明らかにした。

 警察発表によれば前週12日、同州チョーリー(Chorley)で、刀を持った男が町中をうろついているとの複数の通報があった。急行した警官の1人が、杖を手にした視覚障害者の男性を容疑者と思い込み、立ち止まるよう命令。しかし男性が歩き続けたため、テーザー銃を撃ち電撃ショックを与えたという。

 間違いに気付いた警官は、あわてて被害者の男性を病院に運び込んだ。男性は一通りの検査を受けた後、帰宅できたという。

 ランカシャー州警察のスチュアート・ウィリアムズ(Stuart Williams)警視正は、「トラウマになりかねない体験をさせてしまい、州警察一同、男性に対して非常に申し訳なく思っている」と述べた。警察はその後、町内で武器を所持していた疑いで別の男を逮捕したという。(c)AFP