【10月5日 AFP】スペインの警察は4日、1999年の米コロンバイン高校(Columbine High School)銃乱射事件と同様の大量殺人を計画して大量の爆薬などを購入したとして、21歳の男を逮捕したと発表した。

 警察の発表によれば、「J.M.M.S.」というイニシャルのみ公表された男は3日、オンラインで購入した約140キロの爆薬や化学薬品を、人気観光地として知られるパルマ・デ・マジョルカ(Palma de Mallorca)で受け取ったところを拘束された。

 警察の捜査は男のブログ投稿をきっかけに、5か月前に始まった。ブログには1999年4月20日に米コロラド(Colorado)州のコロンバイン高校銃乱射事件で生徒12人と教師1人を射殺して自殺したエリック・ハリス(Eric Harris)、ディラン・クレボルド(Dylan Klebold)両容疑者への共感を示す内容が書き込まれていた。

 男の自宅から押収された日記などの文書には社会に対する憎悪がつづられていた。特に大学生に対する憎しみは強く、「コロンバインの英雄たち」に触発され、金属片を詰めたパイプ爆弾をバレアレス諸島大学(University of the Balearic Islands)の構内に仕掛け、大量殺人を実行するという犯行計画が書かれていた。犯行時に自殺する可能性についても触れていたという。(c)AFP/Ingrid Bazinet