【9月6日 AFP】ベネズエラ南部のブラジルとの国境付近で7月に先住民族のヤノマミ(Yanomami)人80人が虐殺されたとされる問題で、同国のウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は5日、虐殺の証拠は存在しないと述べた。

 虐殺はヤノマミ人の団体「HOY」などが主張しているもので、国境付近で違法な金の採掘を行っていたブラジル人業者による犯行とされる。ベネズエラ政府は、虐殺が起こったとされる地域に調査団を31日に派遣したとしており、今週、複数の閣僚が虐殺を示す証拠は確認できなかったと主張していた。

 5日の記者会見でチャベス大統領は、「(虐殺に関する)証拠や先住民族の証言は、どこからも出てこなかった」と述べ、虐殺の事実を否定した。(c)AFP