【8月23日 AFP】パキスタン・ラホール(Lahore)発・仏パリ(Paris)行きのパキスタン航空(Pakistan International AirlinesPIA)機に搭乗した女性が、機内で寝過ごした結果、パリで降機しそびれて再びラホール空港に舞い戻ってくる珍事があった。PIAが22日、明らかにした。

 このフランス人女性は夫がパキスタン人で、伊ミラノ(Milan)経由パリ行きのPIA機で21日正午にラホールを出発した。ところが、女性はパリのシャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle Airport)に到着した時に眠っていたため降機しそびれ、同機がラホールに向けて折り返した後もこの事実を搭乗員に申し出なかったという。22日朝、ラホール空港の出入国管理官が気付いて、ようやく問題が発覚した。

 女性は、実に総飛行距離1万2000キロ、約18時間の長旅をしたことになる。

 PIAでは、パリで2時間も駐機していたにも関わらず、なぜ同社の空港業務スタッフが機内に残っていた女性に気付かなかったのか調査を開始した。また、女性に対してはPIAのパリ便に空席がなかったため、別の航空会社の便を手配したという。

 航空券代は、パリでの乗客業務を委託しているフランスの会社か、女性本人か、「責任の所在が認められた方」に請求するという。AFPの取材に応じたPIAの広報担当者は「目的地を確認し到着したら降機するのは、乗客の責任でもある」と話している。(c)AFP