【8月14日 AFP】これまでに9人を殺害し「中国で最も危険な男」と呼ばれていた周克華(Zhou Kehua)容疑者(42)が14日早朝、重慶(Chongqing)で警察官に射殺された。中国の国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 2004年に重慶の銀行で7万元(約86万円)を強奪し、その際の発砲で女性1人を殺害した容疑が持たれている周容疑者は8年間逃亡を続けていたが、10日午前に重慶の銀行前で女性1人を射殺、2人を負傷させ、さらに同日中に警察官1人を射殺したとして、警察が大規模な捜索を行っていた。

 新華社通信によると、周容疑者が射殺されたのは重慶市郊外の山村地域の沙坪壩(Shapingba)。10日の事件以降ここに身を潜めていたとみられる。重慶および重慶に隣接する2省の警察は、職員の休暇を全て取り消して捜索に参加させ、逮捕につながる情報の提供者には50万元(約620万円)の懸賞金がかけられていた。
 
 警察は10日と2004年の重慶での事件のほかにも、湖南(Hunan)省長沙(Changsha)や江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)で起きた発砲事件も周容疑者の犯行とみている。銃規制が厳しく、個人の銃器所有がほぼ禁じられている中国での銃犯罪は比較的珍しい。(c)AFP