【7月20日 AFP】(一部更新)米コロラド(Colorado)州デンバー(Denver)郊外のオーロラ(Aurora)で20日未明、映画「バットマン(Batman)」シリーズ最新作『ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)』のプレミア上映会の会場で男が発砲する事件があり、警察発表によると少なくとも14人が死亡、約50人が負傷した。

 地元メディアが伝えた目撃者証言によると、男は満員の劇場内で催涙ガスを投げてから銃撃を始め、人々はパニックに陥ったという。

 オーロラ警察署のダン・オーツ(Dan Oates)署長は、現場で容疑者1人を逮捕したと発表。観客のうち10人は即死で、4人は病院に搬送された後に死亡が確認されたと述べた。

 これに先立って米FOXテレビ系列の地元放送局KDVRは、ガスマスクをかぶり防弾チョッキを付けた男2人が別々の劇場で銃撃を開始し、警察がうち1人の身柄を拘束したが残る1人は逃走中と報じていた。しかしオーツ署長は、2人目の容疑者の存在は未確認だと述べている。

 逮捕された男は自宅に爆発物があると供述したため、警察は男の自宅のあるアパートから住民を避難させ、爆発物の捜索を行っているという。米CNNテレビが警察発表として伝えたところによれば、男は20代で防弾チョッキを身に付け、ライフル1丁と拳銃2丁を所持していた。パニックを起こすため催涙弾を投げたと話しているという。(c)AFP