【7月5日 AFP】カナダ・モントリオール(Montreal)の警察当局は4日、市内の公園で見つかった切断された人間の頭部について、前月逮捕されたルカ・ロッコ・マグノッタ(Luka Rocco Magnotta)容疑者(29)に殺害されたとされる中国人留学生、林俊(Lin Jun)さんのものと断定した。

 頭部は1日、市南西部エマール(Emard)地区にあるアングリニョン公園(Angrignon Park)の池から発見された。警察によると放置されてしばらく時間が経過しているようだという。5月に首都オタワ(Ottawa)の政党本部に切断された手足が送りつけられたことから始まったこの事件では、被害者の遺体のうち頭部だけが見つかっていなかった。

 メディアに「カナディアン・サイコ」の異名で呼ばれるマグノッタ容疑者は、5月24日夜~25日に林さんをアイスピックや刃物で刺して殺害した後、遺体を切り刻み性的行為を行ったうえ、その様子を動画に撮影しインターネットに投稿したとされる。

 ドイツで逮捕されたマグノッタ容疑者は現在、モントリオール市内の留置施設に収容されているが、前月行われたビデオ会議の中では林さん殺害を否認している。(c)AFP