【6月23日 AFP】2011年7月にノルウェーで爆破・銃乱射事件を起こし77人を殺害したとして起訴されたアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)被告(33)の裁判が22日、結審した。被告は、一連の行動の正当性を主張、無罪判決を求めた。公判はこれまで10週間続いた。判決は8月24日に下される。

 ブレイビク被告は、攻撃は多文化主義と「イスラムの侵略」からノルウェーを守るために必要だったと明言。「7月22日の攻撃はわが民族を守るための予防的措置だった。このため、わたしは自分が有罪であると認めることはできない。民族と宗教、国のために行ったことなので、無罪判決を求める」とし、45分間にわたる最終陳述を締めくくった。

 30人超の傍聴人が法廷を出たあと、ブレイビク被告はイデオロギー的な持論を展開。米国の連続テレビドラマ、『セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)』や、欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」に出場したノルウェー代表の移民系シンガーを酷評するなどした。(c)AFP/Pierre-Henry Deshayes