米マイアミで顔を食いちぎられた男性、順調に回復も失明の恐れ
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【6月13日 AFP】米マイアミ(Miami)で全裸の男に顔を食いちぎられ危篤状態に陥ったホームレス男性を治療中の医師らは12日、男性は順調に回復しているものの失明する可能性が高いと発表した。
前月26日に起きたこの事件では、ロナルド・ポッポ(Ronald Poppo)さん(65)が重傷を負い、その衝撃的な内容に一部メディアは「ゾンビ襲撃」との見出しをつけた。
ジャクソン記念病院(Jackson Memorial Hospital)ライダー外傷センター(Ryder Trauma Center)のニコラス・ナミアス(Nicholas Namias)医師は記者会見で、「(ポッポさんは)事件により左目を失い、右目にも重傷を負った。失明している可能性がある」と述べた。
事件は交通量の多いマイアミの高速道路で発生し、ポッポさんを襲ったルディ・ユージーン(Rudy Eugene)容疑者(31)は警官によりその場で射殺された。現場を捉えたテレビ映像やニュース写真には、血だらけで意識をほとんど失った被害者とユージーン容疑者が道路わきに並んで横たわる様子が写し出されている。ポッポさんは顔の4分の3を食いちぎられていた。
医師らが公開した写真には、ポッポさんが病院職員の助けを借りて歩く姿が写されていた。
ナミアス医師によれば、ポッポさんは「気分が良く、食欲もあり、理学療法のために歩き回り、われわれと会話もできていることを皆さんに報告できて嬉しく思っている」という。
警察は、ユージーン容疑者が事件発生当時、合成ドラッグ「バスソルト(bath salt)」の影響下にあったとみている。
この奇怪な事件を受け、容疑者と親しかった人たちは困惑や動揺を隠せずにいる。ユージーン容疑者と交際していた女性は先週、容疑者は信頼できる人物で、聖書を毎日読んでいたと証言している。(c)AFP
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