【6月1日 AFP】米女性ラッパーのニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)さんは5月31日、自身の東京公演を訪れたアイルランド人女子大生がコンサート後に殺害された事件に関し、ツイッター(Twitter)を通じて事件を悼む声明を発表するとともに、殺害に関わったダンサーとは無関係だと主張した。

 事件は前月24日早朝、都内のホテルの1室で留学生のニコラ・ファーロング(Nicola Furlong)さん(当時21)が遺体となって発見されたもので、検視の結果ファーロングさんは絞殺されていたことが判明している。警察当局は前週、ファーロングさんの死亡に関し、米国人ダンサーのジェームズ・ブラックストン(James Blackston)容疑者(23)とミュージシャンの米国人少年(19)を逮捕した。

 事件に関して、ミナージュさんは「わたしの大切なファンの1人が日本で殺害されたことを知り悲しんでいます。ニコラ・ファーロングさんのご家族に心からお悔やみ申し上げます」とのメッセージをツイッターに投稿した。

 メディア報道によると、高崎経済大学の留学生だったファーロングさんと友人(21)はミナージュさんのコンサートに出かけた後、容疑者2人とともにホテルを訪れ、ファーロングさんは19歳の少年と、友人はブラックストン容疑者とそれぞれ別の部屋に入ったとされる。

 24日早朝、騒々しい音がするとの別の宿泊客からの苦情でホテルの従業員が部屋を訪れたところ、ベッド脇に倒れるファーロングさんを発見し、そばには少年が立ち尽くしていたという。

 米芸能情報サイトperezhilton.comはブラックストン容疑者をミナージュさんのバックダンサーと報じたが、ミナージュさんはツイッターで「逮捕された男について全く知らない」とツイート。「わたしのコンサートに出演したダンサーたちは誰1人として、この悲劇的な事件には関係していない。逮捕や事情聴取された者もいないし、全員米国に帰国している」と報道に反論した。(c)AFP