【5月31日 AFP】カナダの首都オタワ(Ottawa)で政党本部に宛てた郵便物から相次いで切断された人間の手足が見つかった事件で、カナダ警察当局は30日、男性ポルノ俳優を指名手配した。

 この事件は29日、与党・保守党本部に人間の足が入った小包が送りつけられ、その数時間後にオタワ市内の郵便局で野党・自由党宛ての小包の中から人間の手を発見したもの。いずれの小包も、モントリオール(Montreal)から発送されたことが確認されている。

 モントリオールでは29日朝、スーツケースに入れられた人間の胴体がごみ捨て場に遺棄される事件が起きていた。モントリオール市警によると、この切断遺体は白人男性のもので、オタワの事件と関係があるとみられる。モントリオール市内のアパートが切断現場の可能性が高いが、切断されたのが死亡前か死後かは現在のところ不明。警察は被害者と加害者が知り合いだったとみている。

 事件をめぐりモントリオール市警は、ポルノ俳優のルカ・ロッコ・マグノッタ(Luka Rocco Magnotta)容疑者(29)を全国に指名手配した。同容疑者はエリック・クリントン・ニューマン(Eric Clinton Newman)およびウラジーミル・ロマノフ(Vladimir Romanov)などの別名でも活動している。前科はない。

 カナダ放送協会(CBC)は関係筋の情報として、マグノッタ容疑者が以前、猫を虐待している映像をインターネット上で公開したことがあるほか、1991年に妹や10代の少女2人を殺害して有罪判決を受けたカーラ・ホモルカ(Karla Homolka)元受刑者と以前交際していたと報じた。

 一方、複数のウェブサイトは、マグノッタ容疑者はポルノ俳優としては既に仕事がなく売春をしており、本人はホモルカ元受刑者との関係を否定していると報じている。(c)AFP/Michel Comte

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