ノルウェー銃乱射事件の被告、「アーリア人風の鼻に整形」と友人ら
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【5月31日 AFP】ノルウェーで前年起きた銃乱射・爆破事件で計77人を殺害したアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)被告(33)は、非常に容姿を気にする人物で、アーリア人らしい外見を目指して鼻の整形手術を受けていた――。29日に行われた公判で、同被告の幼なじみが証言した。
26日目となる公判で証言台に立った4人の幼なじみによると、ブレイビク被告は次第に政治に傾倒していき、特にノルウェーの移民政策に執着に近い関心を寄せた末、2006年に幼なじみらとの交友を一切絶った。当時被告は27歳で、母親と同居を開始した時期に当たり、被告の人生で重要な転換期とみられている。
この頃、被告は母親の家で終日ビデオゲームをして過ごしていたとされる。誕生日に自宅を訪れた友人らは、玄関口で母親を通じて追い返されたという。
それまでブレイビク被告は社交的で明るい性格だと思っていた友人たちは、この変化が理解できなかったと証言した。中学時代からの友人だという弁護士の男性は当時「(被告が)重いうつ状態になったか、同性愛者になったのだがそれを打ち明けたくないのかと思った」と述べた。
また元同居人は、被告は虚栄心が強く、自分の外見を非常に気にし、女友達が少なかった一方で、化粧をするなど被告自身に女性的な一面があったと述べた。被告は「自分を(サッカー選手の)デビッド・ベッカム(David Beckham)のような都会的でセクシーな男性に見せようとしていた」という。
友人らの証言によれば、ブレイビク被告は20歳だった1999年、鼻の整形手術を受けた。子ども時代に親友だったという消防士の男性は、被告が自分の鼻を「よりアーリア人らしく」したがっていたと証言した。別の証人は、被告が周囲から「アラブ人のような鼻」だとばかにされ、うんざりしていたと述べた。だが、被告が実際に鼻の整形手術を受けた際、友人たちは誰1人としてそこに政治的なメッセージがあるとは思わなかったという。
この日の証人は全員、実名の公表を拒み、ブレイビク被告の前での証言を望まなかった。このため隣室で証言を聞いていたブレイビク被告は「人生の中でうつ状態になったことはない」「私が女性的だったことなどあるわけがない」と否定し、化粧をしていたとの証言についてはニキビをコンシーラーで隠しただけだと反論した。
また「人生の中で『アーリア的』という言葉を使ったこともない。この表現は、私が支持しない『国家社会主義』に由来するからだ」とも主張し、鼻の手術をした理由には整形目的もあったが、パキスタン人に襲われて鼻骨を折ったためだったと語った。
ブレイビク被告はこのパキスタン人の事件の他にも、若い時に2度ほどイスラム教徒と暴力沙汰になったと述べている。しかし、それらの時に一緒にいたと被告が主張している友人たちは全員、事件を記憶していなかった。消防士の友人は「彼は寛大で、争いを好まなかった。過激な行動に出たのを見たことはない」と証言している。
友人たちによれば、ブレイビク被告との交友関係は2011年の初頭に復活したが、うち何人かは「かつての気さくなアンネシュ」だと感じた。夏に向かってスポーツで鍛えており、4月下旬に友人グループでバーベキュー・パーティーをした際も特に気付いたことはなかったという。乱射事件はそのわずか3か月後に起きた。(c)AFP/Pierre-Henry Deshayes
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26日目となる公判で証言台に立った4人の幼なじみによると、ブレイビク被告は次第に政治に傾倒していき、特にノルウェーの移民政策に執着に近い関心を寄せた末、2006年に幼なじみらとの交友を一切絶った。当時被告は27歳で、母親と同居を開始した時期に当たり、被告の人生で重要な転換期とみられている。
この頃、被告は母親の家で終日ビデオゲームをして過ごしていたとされる。誕生日に自宅を訪れた友人らは、玄関口で母親を通じて追い返されたという。
それまでブレイビク被告は社交的で明るい性格だと思っていた友人たちは、この変化が理解できなかったと証言した。中学時代からの友人だという弁護士の男性は当時「(被告が)重いうつ状態になったか、同性愛者になったのだがそれを打ち明けたくないのかと思った」と述べた。
また元同居人は、被告は虚栄心が強く、自分の外見を非常に気にし、女友達が少なかった一方で、化粧をするなど被告自身に女性的な一面があったと述べた。被告は「自分を(サッカー選手の)デビッド・ベッカム(David Beckham)のような都会的でセクシーな男性に見せようとしていた」という。
友人らの証言によれば、ブレイビク被告は20歳だった1999年、鼻の整形手術を受けた。子ども時代に親友だったという消防士の男性は、被告が自分の鼻を「よりアーリア人らしく」したがっていたと証言した。別の証人は、被告が周囲から「アラブ人のような鼻」だとばかにされ、うんざりしていたと述べた。だが、被告が実際に鼻の整形手術を受けた際、友人たちは誰1人としてそこに政治的なメッセージがあるとは思わなかったという。
この日の証人は全員、実名の公表を拒み、ブレイビク被告の前での証言を望まなかった。このため隣室で証言を聞いていたブレイビク被告は「人生の中でうつ状態になったことはない」「私が女性的だったことなどあるわけがない」と否定し、化粧をしていたとの証言についてはニキビをコンシーラーで隠しただけだと反論した。
また「人生の中で『アーリア的』という言葉を使ったこともない。この表現は、私が支持しない『国家社会主義』に由来するからだ」とも主張し、鼻の手術をした理由には整形目的もあったが、パキスタン人に襲われて鼻骨を折ったためだったと語った。
ブレイビク被告はこのパキスタン人の事件の他にも、若い時に2度ほどイスラム教徒と暴力沙汰になったと述べている。しかし、それらの時に一緒にいたと被告が主張している友人たちは全員、事件を記憶していなかった。消防士の友人は「彼は寛大で、争いを好まなかった。過激な行動に出たのを見たことはない」と証言している。
友人たちによれば、ブレイビク被告との交友関係は2011年の初頭に復活したが、うち何人かは「かつての気さくなアンネシュ」だと感じた。夏に向かってスポーツで鍛えており、4月下旬に友人グループでバーベキュー・パーティーをした際も特に気付いたことはなかったという。乱射事件はそのわずか3か月後に起きた。(c)AFP/Pierre-Henry Deshayes
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