【4月26日 AFP】米メディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp)のルパート・マードック(Rupert Murdoch)会長(81)は25日、メディアに関する独立調査委員会の証人喚問で証言し、英国の政界に数十年にわたり影響力を持ったことを否定した。

 同委員会は、廃刊となった同社傘下の英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」の電話盗聴事件をきっかけに2011年に設置された。

 マードック氏はロンドン(London)で開かれた同委員会で「英国の首相に何かを頼んだことは1度もない」と述べ、「優遇を受けるため、私が傘下の英大衆紙サン(The Sun)やその政治力を利用したというのは完全な作り話だ」と主張した。

 同じ25日には、英衛星放送大手BスカイB(BSkyB)の完全買収を計画するニューズ・コーポレーションに、買収に関する政府の見解などの詳細な情報を流した疑惑をめぐり、文化・五輪・メディア・スポーツ省のアダム・スミス(Adam Smith)顧問が辞任した。(c)AFP/Danny Kemp