【3月19日 AFP】インドネシアでポルノ動画を撮影した容疑で逮捕された男女4人が、捜査の一環として撮影していた性行為を再現させられていたことが15日、明らかになった。

 西ジャワ州(West Java)ボゴール(Bogor)警察当局のイムロン・エルマワン(Imron Ermawan)刑事課長によると、容疑者の男3人と女1人は11日、同地のホテルの1室で携帯電話を使ってポルノを撮影していたところを麻薬の強制捜査中の警察官によって現行犯逮捕された。

「容疑者4人に、撮影中に行った動作を、ベットの上で行ったものも含め全て再現するよう求めた」と、同刑事課長はAFPの取材に語った。「服は着たままで、裸ではなかった。犯行時に行われた行為のみが再現された」

「この再現は、裁判で罪状を否認することが出来ないように、犯行が実際に起きたことを裏付ける法的証拠として重要だ」

 同国のポルノ禁止法に基づき、4人には最高で禁錮12年が科される可能性がある。2008年に成立したポルノ禁止法は、公衆道徳を侵害する恐れのあるわいせつとみなされる音楽や詩を含む作品と「体の動作」を罰則対象とするもので、表現の自由の侵害だとして少数者集団や市民団体などから強い抗議の声があがっている。

 人口の大半が穏健派イスラム教徒のインドネシアでは、国内で流通するポルノを取り締まるためスシロ・バンバン・ユドヨノ(Susilo Bambang Yudhoyono)大統領が先週、特別対策チームを設置している。(c)AFP

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