【3月9日 AFP】米国務省がまとめた今年の『国際麻薬統制戦略報告書(International Narcotics Control Strategy Report)』で、マネーロンダリング(資金洗浄)に利用される恐れがあるとされる国や地域に、初めてバチカンが加えられた。

 匿名を条件に取材に応じた同省職員は、世界中から大量の資金が流れ込むバチカンはマネーロンダリングに利用される恐れがあると説明し、バチカンは2011年に初めてマネーロンダリング防止策を導入したが、その効果を評価できるようなるには1年かかると述べた。

 今年の報告書でバチカンと同じ「懸念される国と地域」に指定されたのは、アルバニア、チェコ、エジプト、韓国、マレーシア、ベトナム、イエメンなど68の国と地域。

 1つ上のレベルの「特に懸念される国と地域」には、アフガニスタン、オーストラリア、ブラジル、英領ケイマン諸島(Cayman Islands)、中国、日本、ロシア、英国、米国、ウルグアイ、ジンバブエなど66の国と地域が指定されている。(c)AFP