【2月20日 AFP】1月中旬に起きた伊クルーズ船「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」の座礁事故の影響で流産したと訴えていた女性に対し、運航会社のコスタ・クルーズ(Costa Cruises)は17日、虚偽の主張を行ったとして法的措置の準備を始めたことを明らかにした。

 この女性と夫は、妊娠5か月でコスタ・コンコルディア号に乗船し、座礁した同船から脱出後に流産したと主張して、先に100万ユーロ(約1億円)の損害賠償を求めていると報じられていた。

 ところが同社の声明によると、女性と夫のいずれの名前も乗客名簿には載っていなかった。また、イタリアのテレビ局が行った裏取り調査でも、女性の話がうそだったことが判明し、カップルはいずれも偽名を使っていたこと、いずれもコスタ・コンコルディア号には乗船していなかったことが分かったという。

 同社は、このカップルを提訴するとともに、座礁事故につけこむ詐欺行為には全て法的措置で応じると警告した。(c)AFP

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