【2月15日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)の中心部で14日、相次いで爆発があり、警察に手投げ弾を投げつけたイラン人とみられる男が重傷を負った。

 警察によると、バンコク東部のスクムウィット通り(Sukhumvit Road)に近い民家で爆発があり、この家から3人の男が出てくるのが目撃された。そのうちの1人がタクシーを止めようとしたが乗車拒否され、このタクシーに爆弾を投げつけた。その後この男は警察に爆弾を投げつけようとしたものの自分の足元で爆発。両足が吹き飛ばされ、市内の病院に搬送された。警察当局によると、男の所持品からイラン人であることを示す身分証明書が見つかったという。

 爆発があった民家に残されていた爆発物は、高圧放水銃を使って処理された。警察は、バンコク郊外のスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)でイラン人の男1人を拘束したが、爆発があった民家から出てきた中の1人かどうかは明らかになっていない。

 警察は前月、イスラム教シーア(Shiite)派組織ヒズボラ(Hezbollah)と関連のあるレバノン人1人を拘束して以来、バンコクでテロ攻撃に対する警戒を強めていた。米国大使館はこのレバノン人が拘束される前から、バンコクの観光地でテロ攻撃が起きる恐れがあるとの警告を発していた。

 イスラエル政府は14日、バンコクの連続爆発事件に関与しているとしてただちにイランを非難した。なお13日には、インドの首都ニューデリー(New Delhi)とグルジアの首都トビリシ(Tbilisi)で、イスラエルの外交官を狙ったと見られる爆弾攻撃および爆弾攻撃未遂があり、2人が負傷している。(c)AFP/Anusak Konglang

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