【1月31日 AFP】米司法省は30日、矢崎総業(Yazaki Corporation)とデンソー(Denso Corporation)の自動車部品2社が、価格カルテルと不正入札で罪を認め、両社合わせて罰金5億4800万ドル(約418億ドル)を支払うことで合意したと発表した。

 罰金額は矢崎総業が4億7000万ドル(約359億円)、デンソーが7800万ドル(約60億円)。矢崎総業の罰金額は、米独占禁止法違反の罰金としては史上2番目に大きい。

 米司法省によると矢崎総業とデンソー、および両社の共謀者は、少なくとも2000年1月から2010年2月にわたって談合と価格カルテルを行い、自動車の配線に使う「ワイヤーハーネス」および関連の電気・電子部品を不当に高い価格で自動車メーカーに販売していたという。

 矢崎総業の日本人幹部4人も罪を認め、罰金2万ドル(約153万円)の支払いと米国内で1年3月から2年の禁錮刑に服することに同意した。司法省によると、4人全員が捜査に協力することに同意したという。罰金額と刑期は裁判所の承認が必要とされる。

 今回の動きは自動車部品会社に対する大掛かりな捜査による摘発の第2弾となった。前年9月には、日本の古河電気工業(Furukawa Electric)が、ワイヤーハーネス関連の違法行為を認め、2億ドル(約153億円)の罰金の支払いを命じる判決を受けたとともに、同社幹部3人も罪を認めた。うち2人はすでに禁錮刑の判決を受け、もう1人は来月判決が言い渡される予定になっている。(c)AFP/Veronica Smith