【1月12日 AFP】日本鯨類研究所(Institute of Cetacean Research)は12日、南極海で活動中の調査捕鯨船が反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySSCS)」による妨害を受けたことを明らかにし、塗料や異臭を発する液体の入った瓶が投げ込まれたと伝えた。

 調査捕鯨船「第二勇新丸(Yushin Maru No. 2)」に対し、シー・シェパードの抗議船スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)号から小型のボートに乗り移った活動家らは、塗料や酪酸入りの瓶を投げつけ、さらにスクリューやかじに向けてロープを投げ、絡めようとするなどの妨害活動を行った。酪酸はバターなどに含まれる成分で、非常に強い臭気を放つ。

 日本政府は9日、先にオーストラリア沖で日本の捕鯨監視船に乗り込んだ、豪環境保護団体の活動家3人を豪政府に引き渡すと決定したばかりだった。(c)AFP

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