【1月2日 AFP】嫁ぎ先で半年間監禁されていたアフガニスタンの15歳の少女が12月31日、義母にトイレに監禁され、暴力を受け、指の爪をはがされ、たばこの火を押し付けられたことについて、記者団らに直接証言した。

 サハル・グル(Sahar Gul)さんは保護され、カブール(Kabul)の病院で治療を受けている。グルさんの顔にはあざやはれが見られ、皮膚にはグルさんの受けた苦難の跡が今もなお残っている。グルさんは、会話するのがやっとという状態だった。

 警察当局によると、グルさんは売春を命じられ、拒否したために監禁された。グルさんは7か月前、自分の兄弟によって、5000ドル(約38万円)で花嫁として売られていた。

 アフガニスタンのスラヤ・ダリル(Suraya Dalil)保健相の訪問を受けたグルさんは、弱々しい声で、記者団に「数か月の間、私は義父母、とりわけ義母に、トイレに監禁されていました。食事や水をもらえず、拷問され、殴られました」と語った。

 アフガニスタン北東部のバダフシャン(Badakhshan)州に暮らすグルさんの家族は、娘に会うことを拒否されるようになったため、警察にグルさんの捜索願を出した。このため、少女は12月26日夜、同じく北東部のバグラン(Baghlan)州にある夫の家の地下で発見された。

 義母を含む女3人は逮捕されたものの、夫は逃亡中だという。(c)AFP

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