【12月19日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry、27)の友人が、王子と通話中に携帯電話を強奪されるという事件があり、友人の安否を気づかった王子が現場に駆け付けた。18日の英大衆紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)が伝えた。

 ロンドン警視庁によると11月30日午後8時半(日本時間12月1日午前5時半)ごろ、ロンドン南西部バタシー(Battersea)のアルバート橋通り(Albert Bridge Road)で、ヘンリー王子の友人のトーマス・バン・ストラウベンジー(Thomas van Straubenzee)氏(28)が携帯電話を奪われた。

 友人が襲撃される音を電話越しに聞いたヘンリー王子は現場に駆け付けた。だが、軍ヘリコプターの操縦士がバン・ストラウベンジー氏を発見できなかったため、ヘンリー王子は車で最寄りの警察署へ向かった。王子はそこで警察に事情を話している友人を見つけた。

 関係筋によると、英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の孫で英王位継承権第3位のヘンリー王子は警察署で目撃者として証言したという。高位の英王族としては史上初とみられる。

 警察は強盗事件として捜査しており、1日に容疑者の男を逮捕した。容疑者は来月出頭する条件で保釈金を払って釈放された。この事件で負傷した人はなく、奪われた携帯電話は取り戻された。

 バン・ストラウベンジー氏は、ヘンリー王子の兄で4月にキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)と結婚したウィリアム王子(Prince William)の友人でもあり、結婚式では先導役を務めた。(c)AFP