【12月10日 AFP】米バージニア(Virginia)州の警察は9日、バージニア工科大(Virginia Tech)で8日に起きた発砲事件は、近くのラドフォード大(Radford University)の聴講生、ロス・トルエット・アシュリー(Ross Truett Ashley)容疑者(22)の犯行と断定したと発表した。

 アシュリー容疑者は、交通取り締まりを行っていた警察官(39)を銃で撃って殺害した。殺害された警察官との間に面識などはなかったという。この警察官は陸軍の退役軍人で、継子を含め5人の子どもがいた。

 警察によると、警察官を殺害した男は近くの温室で服を着替え、バックパックなどを温室に残して1キロほど離れたフェンスで囲まれた大学の駐車場に移動した。

 その約30分後、地元の保安官が駐車場に挙動不審の男が1人でいるのに気付いたが、その男のところに行ったときには既に死亡していたという。遺体の状況から銃で自殺したとみられている。

 アシュリー容疑者は、7日に起きた銃で脅してメルセデス(Mercedes)のSUV車が奪われた事件との関連も疑われている。この車は8日、バージニア工科大のキャンパスで見つかった。(c)AFP/Robert MacPherson

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