【12月1日 AFP】コートジボワールで大統領選の結果をめぐり約3000人が死亡した騒乱で、国際刑事裁判所(ICC)から「人道に対する罪」の容疑で逮捕状が出されていたローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)前大統領(66)が30日、同裁判所に身柄を移された。

 バグボ氏は同日早朝、チャーター機でオランダに到着し、ハーグ(Hague)のICC施設に収監された。

 ICCによると、バグボ氏は2010年12月16日から2011年4月12日にかけて、殺人、強姦などの性的暴行、虐待、非人道的行為の4つの「人道に対する罪」に間接的に関与した疑いがあり、ICCが先月23日に逮捕状を発行していた。

 選挙の敗北を認めず、当選したアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相への権力移譲を5か月間拒み続けたバグボ氏は、4月にアビジャン(Abidjan)の自宅で国連(UN)とフランス軍の支援を受けたワタラ派の急襲を受け、逮捕された。

 初公判は5日に行われる。(c)AFP/Jan Hennop