セックスレスの元夫に慰謝料支払いを命じる、仏裁判所
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【11月30日 AFP】今年5月にフランスの裁判所が、元妻と数年間セックスレスだった男性に対し、結婚における「義務」を果たさなかったとして、長年不満を抱いていた妻側へ1万ユーロ(約100万円)の慰謝料を支払うよう命じていたことが明らかになった。
29日発行の仏判例集「ガゼット・デュ・パレ(Gazette du Palais)」によると、仏南部エクサンプロバンス(Aix en Provence)の控訴裁判所は5月、「性的関係の不存在」を理由に元妻に対して慰謝料を支払うようこの男性に命じた下級裁の判決を支持する判断を下した。夫婦はともに51歳で、1986年に結婚し、2人の子どもがいるが、ニース(Nice)で2009年1月に離婚した。
控訴裁判所は、元妻はセックスのない結婚生活に耐え、慰謝料を受けるに値するという判断を示した。判決文は「婚姻関係にある者同士にとって性的関係は、相互の愛情の表現であり、婚姻から生じる義務の一部でもあり、そうした意味から元妻の期待は正当である」と述べている。
健康がすぐれない上に労働時間が長く、単純にセックスの機会が減ってしまったという元夫側の主張は、「妻と性的関係を持つことを全く不可能にするほどの健康問題の存在は証明されなかった」として退けられた。(c)AFP
29日発行の仏判例集「ガゼット・デュ・パレ(Gazette du Palais)」によると、仏南部エクサンプロバンス(Aix en Provence)の控訴裁判所は5月、「性的関係の不存在」を理由に元妻に対して慰謝料を支払うようこの男性に命じた下級裁の判決を支持する判断を下した。夫婦はともに51歳で、1986年に結婚し、2人の子どもがいるが、ニース(Nice)で2009年1月に離婚した。
控訴裁判所は、元妻はセックスのない結婚生活に耐え、慰謝料を受けるに値するという判断を示した。判決文は「婚姻関係にある者同士にとって性的関係は、相互の愛情の表現であり、婚姻から生じる義務の一部でもあり、そうした意味から元妻の期待は正当である」と述べている。
健康がすぐれない上に労働時間が長く、単純にセックスの機会が減ってしまったという元夫側の主張は、「妻と性的関係を持つことを全く不可能にするほどの健康問題の存在は証明されなかった」として退けられた。(c)AFP