チベット仏教の尼僧が焼身自殺、今年11人目 中国
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【11月4日 AFP】中国・四川(Sichuan)省甘孜(Ganzi)チベット族自治州の道孚(Dawu)で3日、チベット仏教の尼僧が焼身自殺したと、国営新華社(Xinhua)通信が報じた。四川省では今年3月以降、チベット仏教の僧侶8人、尼僧2人が相次いで焼身自殺を図っており、人権団体によるとうち7人が死亡している。
人権団体「チベットのための国際キャンペーン(International Campaign for Tibet、ICT)」が確認したところによると、自殺した尼僧は35歳で、信教の自由とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)の帰還を訴え、体に火をつけたという。
地元警察はAFPの取材に対し、コメントを拒否した。
新華社は、警察の初動捜査の結果「過去数か月に起きた一連の焼身自殺と同様、ダライ・ラマ一派による(中国の)分裂を狙った策略だと判明した」との地元当局者の談話を伝えている。(c)AFP