16歳の少女、強制結婚逃れようと自ら裁判所に申し立て 豪州
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【9月30日 AFP】一度しか会ったことのない男性とレバノンで結婚するよう両親に強制されそうになったオーストラリアの16歳の少女が自ら裁判所に申し立てた結果、裁判所が少女を空港での出国禁止者のリストに含めるよう命じていたことが30日、豪紙の報道で明らかになった。
連邦微罪(下級)裁判所は4月、少女の両親に少女を結婚させるために国外へ移動させたり、移動させようと試みたりしてはならないと命じた。また両親が、暴力や性的虐待、いやがらせ、脅迫を少女に対して行ったり、少女を学校から連れ出したりすることも禁じた。
裁判所命令を下したジョー・ハーマン(Joe Harman)判事は「彼女は証言の中で自分の身を案じ、裁判所に相談したことに母親が気づけば、母親がどんな反応を見せるか分からないと気にしていた」と語った。
少女がレバノン系のイスラム文化に従って育てられ、両親の権威に傷をつけることにならないかと不安がっていたことから、判事は少女の証言をいっそう信頼したという。そして基本的に「まったく見知らぬ他人」である男性との結婚を止めさせなければ、少女は心理的なリスクを負うと判断した。
さらに本人の合意なしに強制的に婚姻へと進んだ場合には、オーストラリアの法律に基づいて、結婚の無効を宣言するとも述べた。同判事によると、少女が両親によって結婚のために遠方へ送られそうになっているのを止めてほしいという訴える例は珍しくなくなっているという。(c)AFP
連邦微罪(下級)裁判所は4月、少女の両親に少女を結婚させるために国外へ移動させたり、移動させようと試みたりしてはならないと命じた。また両親が、暴力や性的虐待、いやがらせ、脅迫を少女に対して行ったり、少女を学校から連れ出したりすることも禁じた。
裁判所命令を下したジョー・ハーマン(Joe Harman)判事は「彼女は証言の中で自分の身を案じ、裁判所に相談したことに母親が気づけば、母親がどんな反応を見せるか分からないと気にしていた」と語った。
少女がレバノン系のイスラム文化に従って育てられ、両親の権威に傷をつけることにならないかと不安がっていたことから、判事は少女の証言をいっそう信頼したという。そして基本的に「まったく見知らぬ他人」である男性との結婚を止めさせなければ、少女は心理的なリスクを負うと判断した。
さらに本人の合意なしに強制的に婚姻へと進んだ場合には、オーストラリアの法律に基づいて、結婚の無効を宣言するとも述べた。同判事によると、少女が両親によって結婚のために遠方へ送られそうになっているのを止めてほしいという訴える例は珍しくなくなっているという。(c)AFP