【9月14日 AFP】北朝鮮の男女9人が乗った小型の木造船が13日、能登半島沖で発見され、金沢港にえい航された。

 船に乗っていた男女それぞれ3人と子ども3人の計9人は脱北者とみられる。海上保安庁が木造船を金沢港にえい航しつつ、船内で9人から話を聞いた。同庁によると、男女は「韓国を目指し、北朝鮮の港を8日に出発した」と話しているという。

 13日早朝に、能登半島の16キロ沖合で船を発見した地元の漁師が、海上保安庁に連絡をした。木造船は全長約8メートルで、側面には韓国語で文字が書かれ、エンジンがついていた。

 海上保安庁によると、船内にはコメとキムチがあった。また、男女9人の健康状態に大きな問題はみられないという。

 脱北者が船で日本に着いたのは、分かっているだけで3回目。1987年には脱北者11人が漁船で福井県の港に漂着。その後、台湾経由で韓国に移送された。また2007年には北朝鮮の4人家族が青森県に着いたが、同じく韓国へ移送されている。(c)AFP