ケニア・リゾート地で英観光客襲われる、ソマリア武装組織の犯行か
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【9月12日 AFP】ケニア北部のソマリア国境にほど近いビーチリゾートで10日夜、英国人旅行客の夫婦が宿泊先のバンガローで何者かに襲われ、夫が死亡、妻が拉致された。地元警察では、ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブ(Al Shebab)の犯行とみて、高速艇やヘリコプターを投入して犯人らの行方を追っている。
地元警察や英外務省によると、この夫婦は同日、ラム(Lamu)諸島キウンガ(Kiunga)海洋保護区に到着し、観光客向けバンガローに滞在していた。当時、滞在客は英国人夫婦2人だけだったという。
襲撃を受けたのは同日深夜で、銃声1発が聞こえたことから、犯人らは2人を拉致しようとしたものの、夫が抵抗したために射殺したとみられている。
宿泊施設には警察官6人、警備員22人が配置されていたが、バンガローの入り口はドア代わりにカーテンが吊してあるだけで、誰でも簡単に内部に入れる状況だったという。
■危険地域にもかかわらず人気のリゾート
ラム諸島は、内戦が続くソマリアに近いが、ケニアでも最も人気の高級リゾート地の1つで、有名人が滞在することも多い。
ケニアと国境を接するソマリア南部はアルシャバブが実効支配しており、11日にも国境近くのエルワク(Elwak)の暫定政府軍の拠点を、アルシャハブが襲撃して戦闘になっている。また、ソマリア沖では、海賊による船舶やヨットの乗っ取り事件が横行している。
ただ、これまで観光リゾート地が襲撃対象となったことはなかった。
英外務省は、過去にもソマリア武装グループが国境を越えてケニア国内で援助団体のメンバーを拉致する事件が起きているとして、ケニア・ソマリア国境から50キロ圏内に立ち入らないようウェブサイトで警告している。(c)AFP/Boris Bachorz
地元警察や英外務省によると、この夫婦は同日、ラム(Lamu)諸島キウンガ(Kiunga)海洋保護区に到着し、観光客向けバンガローに滞在していた。当時、滞在客は英国人夫婦2人だけだったという。
襲撃を受けたのは同日深夜で、銃声1発が聞こえたことから、犯人らは2人を拉致しようとしたものの、夫が抵抗したために射殺したとみられている。
宿泊施設には警察官6人、警備員22人が配置されていたが、バンガローの入り口はドア代わりにカーテンが吊してあるだけで、誰でも簡単に内部に入れる状況だったという。
■危険地域にもかかわらず人気のリゾート
ラム諸島は、内戦が続くソマリアに近いが、ケニアでも最も人気の高級リゾート地の1つで、有名人が滞在することも多い。
ケニアと国境を接するソマリア南部はアルシャバブが実効支配しており、11日にも国境近くのエルワク(Elwak)の暫定政府軍の拠点を、アルシャハブが襲撃して戦闘になっている。また、ソマリア沖では、海賊による船舶やヨットの乗っ取り事件が横行している。
ただ、これまで観光リゾート地が襲撃対象となったことはなかった。
英外務省は、過去にもソマリア武装グループが国境を越えてケニア国内で援助団体のメンバーを拉致する事件が起きているとして、ケニア・ソマリア国境から50キロ圏内に立ち入らないようウェブサイトで警告している。(c)AFP/Boris Bachorz