【9月10日 AFP】羽田空港(Haneda Airport)の管制官が、米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が前年来日した際の大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)のフライトプラン(飛行計画)をブログに掲載していたことが分かった。10日の国内各紙が報じた。

 この50代の管制官は、勤務中に飛行ルート、時間の詳細、高度などの機密情報が表示されたモニターの写真を撮影していた。

 フライトプランがブログに掲載されていた時期が、オバマ大統領が前年11月にアジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic CooperationAPEC)のため韓国のソウル(Seoul)から東京に移動した前だったのか、後だったのかは分かっていない。

 この管制官は東日本大震災後に東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の上空を数回にわたって飛行した米軍無人偵察機グローバルホーク(Global Hawk)の情報も流出させていたと報じられている。

 読売新聞(Yomiuri Shimbun)と産経新聞(Sankei Shimbun)によると、この管制官は調べに対し、自分が入手したものを友人たちに見てほしかった、と話しているという。
 
 2001年9月11日の米同時多発テロから10年を迎えるにあたり米当局は警戒態勢を強めている。読売新聞は、今月行われる日米首脳会談で「野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相からオバマ大統領への謝罪が必要になるだろう」という政府高官のコメントを掲載した。(c)AFP