【9月7日 AFP】オランダ・ハーグ(Hague)の国連(UN)旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former YugoslaviaICTY)は6日、元ユーゴ連邦軍参謀総長のモムチロ・ペリシッチ(Momcilo Perisic)被告(67)に対し、1995年にボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァ(Srebrenica)でイスラム系住民大虐殺を指揮したなどとして、禁錮27年の実刑判決を言い渡した。

 ペリシッチ被告は、ほかにも1992~95年にボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ(Sarajevo)を包囲し、砲撃を行ったとして、戦争犯罪と人道に対する罪計13件で起訴され、うち12件で有罪となった。

 同被告は、当時セルビア共和国が実効支配していたユーゴスラビアの当局者の中では、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける犯罪で初めて有罪となった。セルビアは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争への関与を一貫して否定している。(c)AFP/Jan Hennop