【8月27日 AFP】韓国のソウル地方警察庁(Seoul Metropolitan Police Agency)は26日、米国製の武器などをマニア向けの闇市場で販売していた疑いで同日までに5人を逮捕したと発表した。

 警察が公開した押収品の写真にはロケット弾、携帯式地対空ミサイル「スティンガー(Stinger)」の発射装置、ガスマスク、暗視ゴーグル、防弾チョッキ、無線機、迷彩服などが含まれている。これらの品々は在韓米軍が廃棄したものとみられている。

 警察は、軍の迷彩服がテロリストの手に渡ると、敵と味方の区別がつかなくなる恐れがあるとの懸念を示した。

 逮捕された5人のうち4人は、こうした米軍の装備品を2000年からソウルや米軍基地「キャンプ・ケーシー(Camp Casey)」がある東豆川(Dongducheon)の闇市場に流していた。もう1人は軍装備品や中国製の偽造フィールドジャケットを扱う専門店とウェブサイトを運営していた。

 横流しされた米軍の装備品の多くは土産物として購入されていた。押収されたスティンガー・ミサイルの発射装置はアンテナやバッテリーが取り外されて使用不能の状態にされていたが、警察はロケット弾に推進剤となる火薬を詰めれば再び使用できる恐れもあったとしている。(c)AFP