【8月12日 AFP】英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相は11日、ロンドン(London)から各地に飛び火した暴動をめぐって議会を臨時招集し、軍の投入を検討していることを明らかにした。また、顔を隠している覆面をとることを若者たちに命令できるようにするなど、警察の権限を強化する考えを示した。

 キャメロン首相は、ロンドン五輪を来年に控え、英国は衝撃とともに一連の出来事を見守っている世界に対し、一層ポジティブな顔を見せる必要があると演説した。「この愚かな暴力が打ち負かされ、法と秩序が英国内の全ての通りで完全に回復されるまで、われわれは決して手を緩めない。暴動を起こした者たちが、この国やこの国の若者を代表しているわけではないことを、世界に示さなければならない」

 首相はさらに、この暴動により破壊された資産については補償する意向を示した。

 6日にロンドンで発生した暴動は、4日間で4人の死者を出したが、警察の取り締まり強化と豪雨の影響もあり、10日の市内は平穏を保った。(c)AFP