【8月9日 AFP】英ロンドン(London)警視庁は8日、6日夜から続くロンドン郊外各地での暴動で100人を7日夜に逮捕したと発表した。

 ロンドン北部のトッテナム(Tottenham)で、地元住民のマーク・デュガン (Mark Duggan)さん(29)が警察官に射殺された事件が発端となった暴動は、7日夕にロンドンの他の地区に拡大。数百人もの若者が略奪や放火を行ったり、警官に発火物を投げつけたりした。警視庁は、一連の暴動を「便乗した」ものだとして強く非難した。

 トッテナムは多様な人種が住む貧困地区。デュガンさんの射殺をめぐる新たな疑惑も浮上しており、トッテナムでは緊迫した状態が続いている。当初、デュガンさんは警官との銃の撃ち合いの末、タクシーの中で射殺されたと発表されていた。だがメディアの報道によると、弾道試験の結果、警官らが発砲した際、警官らはデュガンさんから攻撃を受けていなかった可能性が浮上したという。(c)AFP/Alice Ritchie