【8月8日 AFP】香港(Hong Kong)のキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)は7日、同社の客室乗務員とパイロットが機内で性的な行為を行っている場面とされる写真を現地の中国語紙が掲載した件について、全面的な調査を開始したと発表した。

 モザイク処理された問題の写真は、キャセイの客室乗務員の制服に似た赤い服を着た女性が、男性にオーラルセックスをしている場面を捉えている。この男性はパイロットだと報じられているが、掲載された写真の男性はキャセイのパイロットの制服を着ているようには見えない。

 キャセイの広報担当者はAFPの取材に対し「現在、全面的な調査を行っているが、ここに写っている女性がわが社の客室乗務員である可能性を示す情報がある。現時点ではこれ以上話せることはない」と答え、「この行為が機内で行われたという証拠はなく、また安全義務違反があったと信ずる理由もない」と付け加えた。写真の男性については触れなかった。

 しかし、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)はキャセイの広報担当者が「写真のうち1枚は操縦室で撮影されたようだ。撮影されたのが飛行中だったのか駐機中だったのか断定する材料はない」と話したと伝えている。

 香港のメディアは、この写真はインターネット上のパイロット向けのフォーラムで、2人はカップルだという説明付きで広く出回っていたと報じている。香港の中国語紙、蘋果日報(Apple Daily)によるとこのパイロットは外国人で、問題の写真は自分のパソコンから盗まれ、警察に届け出たという内容の文書がパイロットから同紙に届いたという。

 香港最大の航空会社キャセイパシフィック航空では、客室乗務員8000人、空港スタッフ4000人など、世界で約1万3000人が働いている。(c)AFP